スリップ箇所×降水データで道路凍結箇所を推定 ウェザーニューズとトヨタが実証実験

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ウェザーニューズとトヨタが、気象データと車両データから道路の凍結箇所を把握する実証実験を全国で開始。結果は「路面凍結推定マップ」としてウェブサイトにリアルタイムで公開している。

「路面凍結推定マップ」をリアルタイム公開

路面凍結推定マップのサンプル(画像:ウェザーニューズ)。
路面凍結推定マップのサンプル(画像:ウェザーニューズ)。

 ウェザーニューズとトヨタが2021年2月から、気象データと車両データを組み合わせて道路の凍結箇所を把握する実証実験を全国で始めている。

 両社は、ウェザーニューズが持つ気象データとトヨタのコネクティッドカーから得られる車両データを活用して、気象観測・予測の精度向上やドライバーの安全性向上を目指す共同研究を行っている。取り組みの第1弾として2019年10月に道路冠水検知の実証実験、第2弾として2019年11月にワイパーデータを用いた実証実験を行った。今回の実証実験もその一環だ。

 道路の凍結箇所の把握は、道路管理者の定点気象観測や巡回、ライブカメラなどによる目視が主であり、リアルタイムで網羅的に把握することは困難だ。

 実証実験では、車のブレーキの稼働状況や走行データなどを用いて車輪がスリップしたとみられる箇所を検出し、その場所の気温や降雪・降雨などの気象データと組み合わせて、道路の凍結箇所を推定する。

 路面が凍結しているかは、気象データのみでは判断できない一方で、車輪のスリップの要因も複数考えられるため「スリップ検出=凍結」とは判断できない。車両データと気象データの双方を掛け合わせることによって初めて、車輪のスリップにつながる道路の凍結箇所の推定が可能になるという。2020年1月19日に関東で雨や雪が降ったときは、車両データにより合計5026件のスリップが検出された。

 実証実験では、凍結箇所の推定結果を「路面凍結推定マップ」としてウェブサイトにリアルタイムで公開している。また、ウェザーニュースアプリのユーザーから寄せられる天気に関する報告や写真、コメントなどを元に推定結果の検証と精度向上のためのシステム改良を進めている。

 今後両社は、簡易で網羅的に道路の凍結状況を把握できるシステムを構築し、道路の安全管理への貢献と交通事故防止などへの寄与を目指すとしている。