マクセル、トラック・バス向けのディスプレーを開発 独自の光学技術でさらなる小型化実現

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マクセルが、トラックやバス、建設機械などにも搭載可能な「Head-Up Display」を開発したと発表した。

38%減小型化

マクセルの企業ロゴ(画像:マクセル)
マクセルの企業ロゴ(画像:マクセル)

 マクセル(東京都港区)は8月18日、トラックやバス、建設機械などにも搭載可能な「Head-Up Display(T-HUD)」を開発したと発表した。

 同社の自由曲面光学技術をさらに進化させ、商用車に搭載する上で課題だった、地面に対し垂直に近いフロントガラスへの対応と小型化を実現した。小型化は、2021年4月より量産している乗用車向けのAR(拡張現実)-HUDと比べて、38%減。

 商用車は乗用車に比べ車幅が広いため、周辺情報を確認する際の視点移動やミラーなどで確認できない死角が多い。T-HUDは、従来のHUDに対して、ナビゲーション、メーターに加え、周辺情報を確認する際の視点移動低減、またADAS(先進運転支援システム)システムと連携し死角の情報をT-HUDに表示させることで、さらなる安全性の向上が期待される。

 HUDのラインアップにT-HUDが加わることで、乗用車、設置スペースが小さい小型車やスポーツ車、商用車向けまで対応が可能となった。

 マクセルでは、2021年4月より乗用車向けのAR-HUDを量産しており、AR-HUDで培った光学技術、高信頼性技術(太陽光による耐熱技術など)および実績をベースにトラックなどに搭載可能なT-HUDを開発している。

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