日本のEV販売台数、米国のわずか5%! 国内でいまだ根付く「忌避感」の正体

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EVに消極的だった米国市場の販売台数は現在、43万台に達しているが、日本市場はいまだに2万台を超えたレベルだ。違いの背景には何があるのか。

圧倒的に遅れた日本のEV市場

EV(画像:pixabay)
EV(画像:pixabay)

 世界の電気自動車(EV)の販売台数は爆発的に拡大している。2021年度の中国におけるEVの販売台数は270万台、欧州市場は120万台を超えた。今までEVに消極的だった米国市場の販売台数も43万台に達している。一方、日本市場の2021年度の販売台数はいまだに2万台をやっと超えたレベルで、世界の先進国と比べて圧倒的に遅れている。

 日本人にとって、EVはまだ「購入するに値しない」車両なのか。何が市場の拡大を妨げているのか。本稿では、筆者(山本浩二、自動車アナリスト)が日本法人の代表を務めるJ.D.パワー(米国ミシガン州)の米国調査データを読み解きながら、日本人のEVに対すると誤解と、日本市場でEV普及が進まない理由について解説する。

 J.D.パワーでは2021年より、次のEVに関する調査を米国で開始している。

1.米国EV購入意向調査(EVC)
2.米国EV家庭充電調査(EVX-HC)
3.米国EV公共充電調査(EVX-PC)
4.米国EVモバイルアプリ調査
5.米国EV所有体験調査(EVX-O)

 今回はこの五つの調査の中から、「米国EV所有体験調査」に焦点を当て、米国のEVユーザーの評価を見てみよう。

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