小田急のオンデマンド交通「しんゆりシャトル」有償実証運行開始 駅周辺の混雑緩和・集客など検証へ

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川崎市と小田急電鉄が、小田急バス、川崎交通産業、神奈中タクシーと連携し、小田急線の新百合ヶ丘駅周辺でオンデマンド交通「しんゆりシャトル」の実証運行を始めた。

小田急線の新百合ヶ丘駅周辺で展開

「しんゆりシャトル」の車両(画像:小田急電鉄)。
「しんゆりシャトル」の車両(画像:小田急電鉄)。

 川崎市と小田急電鉄が、小田急バス、川崎交通産業、神奈中タクシーと連携し、2021年2月17日(水)から小田急線の新百合ヶ丘駅周辺でオンデマンド交通「しんゆりシャトル」の実証運行を始めた。

「しんゆりシャトル」は乗降地点間の移動を提供するオンデマンド交通サービスだ。車両はトヨタの「アルファード」を最大4台運行。乗降地点は「ミーティングポイント」と称され、新百合ヶ丘駅周辺の約5平方キロメートル圏内にバス停よりも高い密度で約500か所配置している。2020年の実証運行結果を踏まえ、今回は有償化をはじめ、より実用に近付けたサービスとして提供する。

 運賃は1回500円(子ども250円)、1か月定期2万1000円(子ども1万500円)。小田急電鉄が提供するMaaSアプリ「EMot(エモット)」により、配車依頼から運賃支払いまでを一つのアプリでできるようにするとともに、EMotの複合経路検索機能で鉄道、路線バス、タクシー、自転車シェアなどの交通手段と一体的に情報提供する。期間は5月16日(日)までを予定している。

 今回の実証運行では特に、子どもの送迎による負担軽減効果や、自家用車からのシフトによる駅周辺道路の混雑緩和、連携施設の集客力向上効果について検証する。利用促進に向けて保育園や習い事、駅商業施設などの利用者でアンケート回答者を対象に「しんゆりシャトル」の無料クーポンを配布する。

 小田急電鉄は2020年2月から4月にかけて「しんゆりシャトル」の無償での実証運行を行い、主に配車に関する効率性や需要を検証した。配車アプリは「Shotl」を用い、1日あたり最大で約200人、実証期間を通じて約5700人が利用した。同社によると、配車システムは大きなトラブルなく機能し、高密度の需要にも問題なく対応できることを確認。利用者アンケートによる満足度調査では、80%以上が「満足」または「やや満足」と回答したという。