綾瀬スマートIC隣接の「MFLP東名綾瀬」完成 国内の物流施設初、屋上にアルミデッキ「ヘリポート」を設置

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IHIと三井不動産が、共同事業として開発を進めるMFLP東名綾瀬(神奈川県綾瀬市)が8月14日に完成することを発表した。物流施設では国内初のアルミデッキヘリポートを屋上に設置し、ドクターヘリや消防ヘリによる救命救急に貢献する。

抜群の交通アクセス

MFLP東名綾瀬の外観(画像:三井不動産)
MFLP東名綾瀬の外観(画像:三井不動産)

 IHI(東京都江東区)と三井不動産(同中央区)は8月4日、共同事業として開発を進める物流施設「MFLP東名綾瀬」(神奈川県綾瀬市)が8月14日に完成することを発表した。

 MFLP東名綾瀬は、東名高速道路「綾瀬スマートインターチェンジ」に隣接した立地に位置している。都内へのアクセスのみならず、圏央道を活用した関東圏広域への配送に加え、東名高速道路による西日本への配送もカバーし広域物流へも対応可能だ。

 施設概要は、次のとおり。

名称:三井不動産ロジスティクスパーク東名綾瀬(MFLP東名綾瀬)
所在:神奈川県綾瀬市小園字下原720-1ほか
敷地面積:2万7052.5平方メートル
延床面積:6万1441.94平方メートル
規模・構造:地上4階建て・S造・耐震構造

 建物外壁デザインは、オーストラリアのデザイン会社Jackson Teeceによる周辺環境と調和した特徴的な建物デザインを採用。南東面は綾瀬市の木に選定されている紅葉をモチーフとし、北西面は青空と一体感を醸成することで綾瀬スマートインターチェンジ玄関口にふさわしい、綾瀬市を象徴するデザインをモチーフとした。

 西側共用部には富士山を一望できる開放的なラウンジ空間を創出した。また、環境に配慮し、屋上には太陽光パネル(コーポレートPPA事業を予定)を設置し、CASBEE(建築環境総合性能評価システム)Aクラス、DBJ Green Building認証5スターを取得予定だ。

 各階フロアは約1万5000平方メートルの施設規模となる。施設屋上には国内物流施設では初となるアルミデッキヘリポートを綾瀬市との協定締結により設置し、綾瀬市消防、東海大学医学部付属病院高度救命救急センターと連携する。

 綾瀬市消防は災害のない安全で安心して暮らせるまちづくりを目指しており、東海大学医学部付属病院高度救命救急センターは神奈川県全域および山梨県南部の救命救急医療に貢献している。

 2022年7月28日に施設屋上にてドクターヘリの発着訓練を実施済みであり、稼働は2022年8月中旬を予定している。平時はドクターヘリ等による救命救急、災害時には支援人員・支援物資等の防災拠点にもなる拠点として利用できる。

 MFLP東名綾瀬ではIHIグループ会社のIHI物流産業システム協力のもと、入居テナントに対し、マテリアルハンドリング等の機械化提案を実施。テナントニーズに合わせ、機械化導入による省人化に注力する。

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