「ドラレコ映像から個人情報を取り除くAI」精度向上に成功 保険・メディアなどでの活用視野
TRUST SMITHが「ドライブレコーダー映像から個人情報を取り除くAI」のモザイク精度の向上に成功したと発表した。
自動で認識し、モザイクのように自動で消し込む

数理・物理アルゴリズム(AI)の開発を手掛けるベンチャーのTRUST SMITHは2021年1月27日(水)、「ドライブレコーダー映像から個人情報を取り除くAI」のモザイク精度の向上に成功したと発表した。
このAIは、個人の顔面や車のナンバープレートなど、個人情報に関わる要素を自動で認識し、該当箇所をモザイクのように自動で消し込む技術だ。筑波大学大学院の坂本航太郎さんが中心となって考案・開発に成功したもので、大きく二つの特徴を持つ。
一つ目は、既存技術では困難だったオンプレミスでの映像処理が可能であること。二つ目は、最先端技術を活用した独自のライブラリにより、情報量の多い高精度の映像に対しても高速で処理できることという。
同社は、ドラレコや自動車のメーカー、自動車保険を扱う保険会社、自動車・インフラに関する映像データを扱うマーケティング会社、映像を一般公開するメディアといった、個人情報の取り扱いに注意を要する場面・事業での活用を見込んでいる。