和牛の「受精卵」をドローン配送! 北海道で“世界初”驚きの実験、果たしてどんなメリットが?

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北海道の上士幌町で、世界初となる「牛の受精卵のドローン配送」の実証実験が行われた。酪農家にとって、革命的とも言える一歩が踏み出された。

いずれ全面的にドローン配送に?

2021年10月、別の実証実験で上士幌町内を飛んだ物流専用ドローン(画像:ネクストデリバリー)
2021年10月、別の実証実験で上士幌町内を飛んだ物流専用ドローン(画像:ネクストデリバリー)

 ネクストデリバリーの担当者は、

「トラックで運ぶ方が効率がいいが、運転手の高齢化などで、いずれドローンの方が配送コストが掛からない時代が来る」

と話す。また、「今後も検証を続けたい。(受精卵の運搬は)いずれ全面的にドローンに置き換わるだろう」とも加えた。

 さらに、実験に参加した酪農家(48歳)は、

「乳牛に移植するために、隣町まで受精卵を受け取りに行く。これだけで30分掛かる」

「ドローンを使えたらその分が短縮される。家畜の防疫の面でも安全が確保されるし、ぜひ成功してほしい」

と期待を寄せた。

“空飛ぶ牛の受精卵”というといささか衝撃的だが、酪農家にとっては願ってもない運送革命と言えそうだ。

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