和牛の「受精卵」をドローン配送! 北海道で“世界初”驚きの実験、果たしてどんなメリットが?
北海道の上士幌町で、世界初となる「牛の受精卵のドローン配送」の実証実験が行われた。酪農家にとって、革命的とも言える一歩が踏み出された。
ドローン配送「夢のような革命」

冷凍していない新鮮な受精卵をドローン配送することで、
・輸送時の振動などによる損傷防止
・受胎率向上による子牛の供給不足解消
・輸送距離や時間の短縮によるコストの削減
・冬場の配送リスクの低減
などを目指しているという。
牛の受精卵の移植は、乳牛を施設に運ぶだけでも手間や時間が掛かる。そのため、もしドローンで運べるとなると、夢のような革命と言える。
冷凍していない受精卵は衝撃に弱いため、を空輸するためには、慎重に慎重を期す必要がある。
この日の実験では、和牛の受精卵を全農ET研究所から10km離れた牧場へ運ぶもので、機体が傾かず揺れが少ないように開発された運搬用ドローンを用いて実施された。
水筒に入れた受精卵を20~25度の温度に保ってドローンに積み込み出発。晴れ渡った空を心地よく飛んで牧場へと到着した。
受精卵はその後、温度変化や振動による損傷がないか慎重に確認した上で、乳牛に移植された。