自動運転の大敵、実は「暑さ」だった?
2022年6月に開催された競技会「自動運転AIチャレンジ」。学生をはじめとする若手精鋭たちが勝負に挑んだものの、思わぬ悪条件に阻まれるチームが相次いだ。
ゴルフカートは地方でも活躍
公道を走行する乗り物というイメージがほぼないゴルフカートだが、実は地方に活躍の場があるという。広島県では、タクシーとしての運用もあるほどだ。そして、今後の国土交通省の計画には「グリーンスローモビリティ」というものがあり、ゴルフカートの運用も期待がかかる。
今回の大会では、オープンソースソフトウェアを利用してプログラムしたもので競技が行われていた。それには、地方の免許返納問題で代替となる交通手段と考えられているグリーンモスロービリティの存在が見え隠れする。
グリーンスローモビリティと地方
グリーンスローモビリティとは、時速20km/h未満で走行する、電動車を活用した小さな移動サービス。最もイメージしやすい乗り物が、ゴルフカートのような4人乗りの乗り物だろう。
今回の競技会でオープンソースを使用したというのは、自動運転のアルゴリズムを作る経験を学生にも積んでほしいという狙いがあると考えられる。
さらには、予算や人材の限られる地方自治体において、グリーンスローモビリティを維持するコストを抑えるためなのではないだろうか。
理由は、グリーンスローモビリティを自動運転させようとした場合、自動運転車両の運用コストで動作プログラムの作成、サポート、メンテナンスが高額になりがちだからだ。
誰でも使えるオープンソース、動作サンプルを用いることで、そのコストを抑えたいという意図があるものと考えられる。