ノーヘルで爆走! 道交法ガン無視の「フル電動自転車」は、もはや走る凶器だ
ネットショップに注意せよ

また販売店ではなく明らかな個人輸入、もしくは個人売買によるフル電動自転車の販売がネットオークションやフリマアプリでも多数出品されている。
筆者の情報では、フードデリバリーの配達員の一部が自転車と偽って使用しているという話が具体的な活動地域、写真とともに届いている。こんなものは論外で一発アカウント停止である。
「未開封、写真は展示品、公道走行不可、保証書ありません」
こんな感じで出品して買う人がいるのかと思うだろうが、実際に多くが落札されている。国民生活センターも「販売時の表示とは異なり、公道走行できないペダル付き電動2輪車」として2014年3月には注意を呼びかけている。警視庁もまた2019年「ペダル付電動自転車の走行(使用)に注意してください!」として同様に警告している。
そのほとんどは海外製で型式認定を受けておらず、日本の法律で公道を走るようにはできていない。見知らぬ海外メーカーばかりというのも車種、ブランドによる特定に至らない理由でもあろう。
売れればあとは知らないとばかり、型式認定の取得は任意だから心配ないと称して販売するネットショップもあるので注意が必要だ。確かに認定取得は任意だが、万が一の時にそのショップが責任を取るわけもないので決してだまされてはいけない。
そんなフル電動自転車が落札された行方は、あなたが自転車と思い見過ごしている、なにげない風景の中に潜んでいるかもしれない。それは自転車ではなく、バイクのスピードであなたに突っ込んでくるかもしれない。
無保険の違法車両があなたの人生を狂わせる。この「あなた」は誰にも当てはまる。ちまたで当たり前のように走るフル電動自転車、違法バイクが自転車として走り回っているのと同じと考えれば、本当になんとかしなければ大変なことになる。