アビームコンサルティング、YEデジタルと戦略的業務提携を発表 物流センターのDX化支援サービスを強化
デジタル変革の構想策定などを一気通貫で支援

アビームコンサルティング(東京都千代田区)とYEデジタル(福岡県北九州市)は、デジタル社会における企業・組織のさらなる変革を促進するため、戦略的業務提携契約を締結した。YEデジタルは、産業用ロボットなどメカトロニクス製品のリーディングカンパニーである安川電機から分離独立して生まれたIT企業。
本提携で、アビームコンサルティングのデジタル領域での戦略、設計、実装ノウハウとYEデジタルが有するセンシング・モノのインターネット(IoT)・人工知能(AI)等の技術力を掛け合わせることで、企業・組織のデジタル変革の構想策定などを一気通貫で支援する。
第1弾として、購買行動の変化や人手不足、物流コストの上昇から自動化・省人化に取り組む物流業界などに向けて、新たなソリューションを提供する。
物流倉庫の自動化・省人化・効率化を実現するため、アビームコンサルティングが物流業に提供してきた物流構想から現場改善支援で培ったノウハウなどと、YEデジタルの物流倉庫ソリューションの提供で培った知見を基にしたWES(倉庫実行システム)を統合し、物流センターのヒト・モノ・ロボット(設備)・工程を含めた物流センター全体の運営最適化を実現する。
なおWESとは、物流倉庫業務における基幹システムで、原料や在庫といった物の管理を行うWMS(倉庫管理システム)と、倉庫内の設備のリアルタイム制御を行うWCS(倉庫制御システム)の間で、「物流現場の制御・管理に特化」したシステム。
アビームコンサルティングの山田貴博・代表取締役副社長は
「デジタルテクノロジーの進展による市場環境の急速な変化によって、企業のパーパスに沿った将来ビジョンの構想策定や、在るべき姿に向けた未来志向の課題解決を伴走できる創造的パートナーが求められています。アビームコンサルティングでは、これまでさまざまな業界に対してビジネス・デジタル両面での支援を実施してきましたが、今回の協業により、アビームコンサルティングのビジネス・デジタルの知見に加えて、社会・企業の未来像をベースとした経営から販売・製造・物流現場に至るまでの変革力に、YEデジタルのデジタルテクノロジー・実装力が掛け合わさることで、これまで以上に強力な企業・組織のDX実現パートナーを目指していきます」
とコメントを寄せている。