東武鉄道「新卒初任給」引き上げの衝撃! 人材不足は最新技術に頼らず、「待遇向上」で補え
東武鉄道の新卒初任給引き上げが話題になっている。この対策は鉄道会社の人手不足解決の一端となるか。
技術導入で解決できないこと

またJR西日本では2025年度をめどに、総合検測車の「DEC741形気動車」を導入することを発表している。多数の車載カメラで撮影した画像を人工知能(AI)で診断することで、現在は目視で行われている設備点検の効率化を目指す。このように、特にJRでは技術導入によって人手不足の解消をはかる動きが多い。
しかし、技術では解消できない問題もある。それは無人駅の増加だ。現在、全国の鉄道駅のうち無人駅は48.2%になり、増加傾向が続いている。切符の販売などは新たな券売機によって対応できるとしているが、解決できていない。
とりわけ、車いす利用者などの交通弱者への対応は後手に回っている。地方によっては自治体が公費を負担して、自前の係員を確保する簡易委託駅への移行も実施されているが、まだ十分ではない。
このように、人手不足を解決するために技術に頼るのは良策ではない。とりわけ自動運転では、将来的に運転手という専門職が不要になるとされているが、緊急時に乗っているのは、専門職ではない社員だけだ。あとは遠隔操作で本当に対処できるのか。
その点からも、給料をまず上げて人材を確保するという、「当たり前の方針」を立てた東武鉄道は評価されてしかるべきだ。