JR東の減便で、栃木の高校「授業時間」繰り上げに! 今一度考えたい、鉄道と利用者のあるべき姿とは

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列車の運行時刻が変更された影響で、高校が授業時間の変更を余儀なくされた例がある。鉄道と利用者、双方にとっての「最適解」とは何か、あらためて考える。

両者にとっての最適解

JR東北本線の黒田原駅(画像:写真AC)
JR東北本線の黒田原駅(画像:写真AC)

 改正前の時刻ならば、確かに帰宅する生徒は余裕を持って列車に乗れた。

 15時40分の終業に対し、列車は16時48分で、歩く時間を除いても、待ち時間はむしろ長過ぎる。従来のダイヤにしても、高校生にとっては、決して最適ではなかったのだ。

 コロナ禍と人口減少は、鉄道と、その主要な利用者である高校の双方が共通して直面する課題である。

 通学の便宜を図るため、無人駅を学校の前に移転させ、赤字に悩むJR宗谷本線の活性化にもつなげた「名寄高校駅」(北海道名寄市)が開業したのは、くしくも黒田原駅の時刻が変わったのと同じ、2022年3月12日(土)のダイヤ改正である。

 互いに持続的な存在であり続けるため、両者には一層、歩み寄ることが求められる。

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