岡山市「路面電車」乗り入れに高まる疑念 費用倍増&事業3年ずれ込み、市民の憩い広場を奪うな

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岡山電気軌道の延伸計画について、地元から疑問の声が上がっている。駅東口まで約100m延伸し、広場内に新たな電停を設けるというものだ。「かなり強引なルート」ではないのか。

ネックは「特段遠くない」

駅前の美しい噴水(画像:碓井益男)
駅前の美しい噴水(画像:碓井益男)

 駅東口まで乗り入れれば、利便性は本当に高まるのだろうか。筆者は実際に歩いてみたが、かなり疑問が残った。

 岡山駅前停留所から駅東口に向かう場合、横断歩道を渡った後に階段で地下へ降り、地下一番街を通り抜けるルートと、駅と商店街のある道路の間にある横断歩道を渡り、噴水の前を横切るルートがある。

 スムーズなのは前者。なぜなら、地下一番街を抜けるとそのまま地下改札から駅の各ホームへと直結しているからだ。後者の地上ルートだと、横断歩道の信号を待つ時間はあるものの、特段遠いと感じる距離ではない。

 この「特段遠いと感じる距離ではない」ことが、延伸計画に対する疑問の理由だ。また、乗り入れが駅前までなのも問題である。現在、路線の改良を行っている広島電鉄は、路面電車が駅舎に乗り入れる形を採用した。対して、岡山電気軌道の場合はあくまで駅前。雨が降ったら傘が必須なのだ。

 岡山市では、駅への延伸のみならずいくつもの延伸構想を立案してはいる。ただ、そのいずれもが具体化していない。むしろ岡山市の2022年度予算案では、コロナ禍での利用者減少を理由に優先的に整備することが決定していた、市内の大雲寺前電停~西大寺電停の600mの路線新設による環状化が一時凍結されるに至っている。

 こんな状況で、駅前だけを「都市の顔」として整備することの必然性は、果たしてあるのだろうか。

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