岡山市「路面電車」乗り入れに高まる疑念 費用倍増&事業3年ずれ込み、市民の憩い広場を奪うな

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岡山電気軌道の延伸計画について、地元から疑問の声が上がっている。駅東口まで約100m延伸し、広場内に新たな電停を設けるというものだ。「かなり強引なルート」ではないのか。

駅前広場が縮小される可能性も

地元民でも理解できないほどに東口バスターミナルからの路線数は多い(画像:碓井益男)
地元民でも理解できないほどに東口バスターミナルからの路線数は多い(画像:碓井益男)

 さらに、この軌道は岡山駅東口バスターミナルの出口とも交差する。このバスターミナルから発車するバスの多くは、駅から西へ桃太郎大通りへと軌道を横断して向かうことになる。

 バス会社各社は早くから路面電車の延伸に対する懸念を強めており、事業化の影響を把握するため、岡山市議会に実証実験を陳情していた。しかし、2019年9月の市議会で大森雅夫市長は、軌道延伸にともない車線の新設が計画されているため、道路の改良を行わなければ実験は困難との見解を示している。

 延伸による渋滞の懸念は強く、2019年11月に開催された「第9回 路面電車乗り入れを含めた岡山駅前広場のあり方検討会」でも、周辺交差点の混雑や信号切り替えの実証なども求められている。しかし、残念ながら市の回答は消極的なものにとどまっている。

 さらに第9回検討会では、周辺道路整備で自転車道の幅員が減少することが指摘されたが、これについても市は

「自転車走行空間についてはガイドライン等に示されている車道混在型で整備することを考えている」

と答えている。岡山市内は平地が多く自転車の利用が多い。計画では自転車道の整備が軽視されているようだ。

 こうした交通関連の懸念に加えて、延伸計画に否定的な声が多いのは、

「駅前広場が縮小される」

からだ。

 現在の噴水のある駅前広場は、1972(昭和47)年に山陽新幹線が開通し、現在の駅舎が建設された際に整備された。駅出口からは、噴水の横を通って駅前商店街の前の信号へとスムーズに通行することができる。

 新たに停留所ができると、商店街方向へはわずかながら迂回するように歩くことを強いられる。この噴水、日中は市民が、夕方以降は学校帰りの若者がたむろする、市民の憩いの場だ。本当に、噴水を撤去するほどの利便性があるのだろうか。

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