エンジン車の逆襲! 米国HV販売37%増、「EVだけでいい」は本当に信じていいのか――世界で始まった「まさか」の選択、その先に何があるのか
「EV終焉論」か「全電動化」か。二項対立に揺れた自動車市場の現在地は、2038年時点でも内燃機関搭載車が約半数を占める多角化の時代だ。ガソリン高でHV需要が37%増える米国、充電網整備で純EVが再加速する中国など、地域やインフラが決定づける最適解と、メーカーの次なる競争軸を解き明かす。
二択では語れぬ自動車市場の未来像

電気自動車(EV)への移行が進めば、エンジン車はいずれ市場から姿を消す――。自動車業界ではそうした見方が広がる一方、現在の世界市場では多様な駆動方式(パワートレイン)が並存している。内燃機関を積む車両には、ハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)のほか、ハイブリッド専用エンジン(DHE)、レンジエクステンダーEV(REEV)、さらには水素エンジンなどもある。
何が売れ筋になるかは、地域によって事情が異なる。欧州ではEV需要が再び伸び始め、中国でもEVが再加速する一方、米国ではEV販売が低迷し、HV需要が急増している。
世界の自動車市場は、まだEVかエンジンかの二択に絞り切れていない。本当にエンジン車は終わるのか。別の角度から見れば、両者の選択を左右する前提条件そのものが変わり始めているとも考えられる。各地域の動向を追うと、それぞれの市場が求める車の姿がはっきりと浮かび上がってくる。