なぜ成田空港の「東成田駅」が再び注目されるのか? 30年代に新駅整備! 空港アクセス強化で何が起きるのか――日本一短い「芝山鉄道」の行方とは
成田空港の発着容量50万回化へ向け、国交省が2030年代の鉄道アクセス大再編案を公表。京成とJRの路線を分離し、初代空港駅である東成田駅付近に高架新駅を整備する。歴史に埋もれた東成田駅が再び脚光を浴びる一方、接続する全長2.2kmの日本一短い芝山鉄道が直面する新駅接続の課題と行方に迫る。
2030年代の成田空港駅分離案

国土交通省は2026年7月6日、関係事業者や有識者などによる「今後の成田空港施設の機能強化に関する検討会」を開催し、最終とりまとめ案を公表した。
成田空港では現在、滑走路の新増設などを行う更なる機能強化が進められており、これによって年間発着容量は34万回から50万回に増える。
同検討会では、空港の機能強化が実現すれば、旅客・貨物の取扱いが大きく増えることから、関係する旅客取扱施設や貨物取扱施設についても機能を高める必要があるとした。そのうえで、空港本体の施設に加え、空港への鉄道アクセスについても輸送力や利便性を高めることが喫緊の課題だとの認識を示した。
今後の取り組みの方向性のうち、成田空港駅と空港周辺の鉄道施設については、京成線関係では成田スカイアクセス線(スカイライナー等)を高架・複線化し、京成本線の東成田駅付近に高架新駅を整備する。JR線関係では、成田空港駅~空港第2ビル駅間の既存京成線を改軌し、両駅のホームを増強するとともに、両駅間を複線化するとしている。
この計画では、現在、京成とJRが共用している成田空港駅~空港第2ビル駅間はJR専用となり、京成スカイアクセス線は新たに高架・複線で整備する新駅に移る形となる。
新駅は京成本線の東成田駅付近としている。地下にある東成田駅とは直接つながらないものの、新駅と一体的に運用することを検討し、スカイアクセス線と京成本線は連絡線で接続する。
これら空港駅の改良や京成線・JR線の単線区間の複線化、京成線の新線整備(複々線化)は、2030年代には鉄道旅客の需給が逼迫する状況も踏まえ、新ターミナルの供用開始に合わせて供用開始することを目指すとしている。