なぜ京成電鉄は「ディズニー株」を抱え続けるのか? 投資有価証券2795億円を計上! 成田空港アクセスへの大型投資で浮かぶOLC株の保有――「資本のねじれ」とは

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鉄道売上の約半分を成田アクセスが稼ぎ、営業利益は19%増の120億円と好調な京成電鉄。2040年代までに8000億円を投じるアクセス強化へ舵を切るが、最大の焦点は巨額の資金調達だ。経常利益の4割を生む“虎の子”オリエンタルランド株の保持か売却か。攻めの経営戦略と資本のジレンマに迫る。

成田アクセス強化へ8000億円の投資

空港アクセス特急「スカイライナー」(画像:京成電鉄)
空港アクセス特急「スカイライナー」(画像:京成電鉄)

 京成電鉄は2026年7月10日~8月16日の期間、現在車両製作を進めている新型有料特急列車の愛称を募集した。決定した愛称は、新型有料特急列車の公開に合わせ、2027年度中に発表する予定だ。

 同列車は最高速度160kmで、2028年の運行開始を計画している。現在、アクセス特急が概ね50分台で結んでいる押上~空港第2ビル間を、最速30分台前半に短縮する計画だ。将来的には都営浅草線、京急線への直通運転も目指している。

 同社は2026年2月、上記の新型有料特急に加え、成田空港周辺(成田湯川駅~成田空港駅)にある単線区間の複線化に合わせ、スカイライナーと新型有料特急専用の成田スカイアクセス新線整備(新鎌ヶ谷~印旛日本医大間約20kmの複々線化)計画についても検討・着手すると発表していた。

 同社が2025年5月に発表した中期経営計画「D2プラン」によると、2040年代までに成田空港へのアクセス強化全般に関し、8000億円(概算)を投資する。

 このうち、上記の新型有料特急の導入には2028~2030年度までに400億円程度、成田空港周辺にある単線区間の複線化には2030年代後半までに2000億円程度、新旅客ターミナルにともなう駅整備には2030年代半ばまでに1000億円程度を見込む。

 なお、これらの投資額は同社単独によるものではなく、今後、関係各所との調整が必要としている。

 2026年2月の発表段階でも、スカイライナーと新型有料特急専用の成田スカイアクセス新線整備(複々線化)計画については、大規模な投資が必要となり、回収にも長期間を要することから、国、千葉県、成田国際空港会社などの関係者とともに、整備手法や費用分担などについて協議・調整を進めるとしていた。

 国土交通省航空局「今後の成田空港施設の機能強化に関する検討会(第1回)」資料によると、成田空港の年間発着容量は、現在の上限30万回に対し、2037~2053年度には50万回に達すると予測されている。

 同社はこれを事業機会ととらえ、成田空港へのアクセスに中長期的な投資を行う方針だ。

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