「高齢者だから危険」は本当か?――運転技能検査、ネットでは“ザルの様な試験”との批判も! 「危険な人を道路に戻す」事故件数約3倍の波紋
75歳以上の運転技能検査厳格化により合格率は93%から81.6%へ急落し、合格者の事故率3倍という「制度の形骸化」にメスが入る。だが、踏み間違い死亡事故の7割を占める高齢層の排除は、地方の移動難民化や現役世代の財政負担、車両買い替えにともなう経済格差という重い代償を迫る。社会はどの痛みを選ぶのか。
制度厳格化が投じる光と不可避な影

2026年9月3日、警察庁は一定の違反歴がある75歳以上のドライバーに義務付けている「運転技能検査」を大幅に厳しくする方針を公表した。2027年からの開始を目指す新基準では、車庫入れなどを想定し、緊張する場面でのペダルやハンドルの操作を見る「方向変換」や、左右の目視確認を怠った場合の10点減点が新たに加わる。
一時停止線を越えた場合の減点も、現行の20点から40点へと倍増する。100点満点で70点以上が合格となる普通第1種免許では、ほかの小さなミスが重なると、ひとつの失敗が不合格につながりやすい厳しい運用となる。
背景にあるのは、現行の検査では危険な運転者を十分に見分けられていないという現実だ。ネット上でも
「クランクの脱輪は平気、車庫入れは何度やっても入らない。でも、免許更新はできています。ザルの様な試験に合格してるんです」
と、検査が形だけになっていることを指摘する声がある。また、
「信号無視、右折・左折間違いなどをしても、検査官は注意するだけで合格させていて甘い」
と心配する声も絶えない。年齢を重ねることで判断力や注意力が衰えても、自分では気付きにくい。長年の無事故という自信が、操作ミスを見えにくくすることもある。
「アクセルをブレーキだと勘違いしているから、急加速していったときに正しくブレーキを踏んで停止することができるなら合格。そういう検査をするべき」
という意見や、
「注意機能や遂行機能はある程度は検査でふるいにかけられる。カットライン以下の方は更新不可としてほしい」
という提案もある。こうした声は、今の検査が“受からせるための試験”になっているのではないかという疑問を示している。