なぜ旅費をケチるほど「旅行」は失敗するのか? 4人に3人がやらかし経験! 体力と時間を削り取る「節約思考」の罠とは
国内旅行者の76.0%が「失敗」を経験し、63.0%が金銭的損失を出していることが調査で分かった。最大の要因は「確認不足(52.3%)」や過密な旅程だ。安さや効率を追うほど、かえって疲労や不要な出費を招くのはなぜか。行動経済学の視点から旅程管理に潜むバイアスと、満足度を高める「余白」の価値をひも解く。
旅行の慣れと油断が招く意外な出費

金銭的損失があった人の中で慣れ・油断を失敗原因に挙げた割合は38.1%に達したが、損失がなかった人では19.8%にとどまり、両者には18.3ポイントの開きがあった。
旅行に慣れている事実が、必ずしもリスクを下げるわけではない。
「一昨年の夏、北海道旅行に行き、空港には余裕でついていたのに、空港内で楽しく遊んで食べているうちに乗り遅れてしまいました。余裕があるのに馬鹿なことをしたと後悔しかありませんし、無駄金を使ってしまいました」(50代男性・家族旅行・飛行機)
時間的な余裕を作っても、それを別の行動に費やしてしまえば乗り遅れのリスクは消えない。
一方で、スケジュールそのものに余裕がなかったケースも散見される。
「旅行前の仕事が思った以上に長引いてしまい、予定していた便に間に合いませんでした。急いで次の便を探しましたが、その日の便には乗れず、結局翌日の飛行機で移動することになりました。時間には余裕を持つことが大切だと実感しました」(30代女性・夫婦カップル・車)
現地での余裕だけでなく、出発前にどれだけの時間を取れるかも重要なポイントになる。
失敗の傾向は移動手段によっても変わる。自家用車・レンタカーを主とした143人では渋滞・混雑を甘く見ていたが21.0%。新幹線・電車では13.2%、飛行機では11.9%だった。
それに対し交通機関に乗り遅れた・乗り間違えたは、新幹線・電車で19.8%、飛行機で16.7%、自家用車・レンタカーで7.0%となっている。
旅行の計画を立てる際は、どう移動するかに応じて確認すべき項目を変えなければならない。