なぜ旅費をケチるほど「旅行」は失敗するのか? 4人に3人がやらかし経験! 体力と時間を削り取る「節約思考」の罠とは

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国内旅行者の76.0%が「失敗」を経験し、63.0%が金銭的損失を出していることが調査で分かった。最大の要因は「確認不足(52.3%)」や過密な旅程だ。安さや効率を追うほど、かえって疲労や不要な出費を招くのはなぜか。行動経済学の視点から旅程管理に潜むバイアスと、満足度を高める「余白」の価値をひも解く。

事前の確認不足が招く旅先での失敗

国内旅行経験のある20~70代男女300人を対象とした「国内旅行での失敗」に関するアンケート調査(画像:AZWAY)
国内旅行経験のある20~70代男女300人を対象とした「国内旅行での失敗」に関するアンケート調査(画像:AZWAY)

 失敗の原因として最も多かったのは事前の確認不足・リサーチ不足の52.3%だった。

 2位は慣れ・油断の31.3%、3位はスケジュールに余裕がなかったの20.0%。さらに準備を直前まで後回しにしたが16.7%、予算計画の甘さが15.3%と続く。

 ここで注目したいのは、旅行前の判断や行動が、旅先での出来事に直結していることだ。

 行動経済学には、将来の利益よりも目先の労力回避を過大に評価してしまう「現在バイアス」という概念がある。数週間前にはしっかり準備しようと思っていても、いざ出発が近づくとパッキングや下調べを嫌って先延ばしにしてしまう。こうした心理的なクセが、確認不足や忘れ物といったトラブルを高確率で引き起こす。

 一方で、出発前にすべてを完璧に把握することには限界がある。

「天気が良いと思っていた日に天気が悪く、予定していた海の場所に行けなくなりました。予定を急遽変更して別の場所に行きましたが、天気予報を確認して別のところを企画すべきだと感じました」(30代女性・家族旅行・車)

 このように、天候など出発後に変化する要素も存在するため、旅行の計画には事前に減らせる不確実性と、現地でしか分からない不確実性が混在している。

 また、予定を詰め込みすぎて疲れたという回答の裏側には、疲労以外の問題も潜んでいる。

「今年の夏、京都に2泊3日で旅行をしたのですが、予定を詰め込み過ぎた3日間でした。1日中歩き回る計画で疲れ果て、朝寝坊をしてしまい、急いでチェックアウトしたことで服など忘れ物をしてしまいました。結局着払いで送ってもらい送料がかかりました」(30代女性・夫婦カップル・飛行機)

予定を詰めたことが疲労、朝寝坊、忘れ物、送料という複数の事態へ連鎖している様子がよくわかる。

 旅行では休息や食事、荷物整理などの時間も必要であり、予定表に書かれない空白の時間が削られると、思いがけない場所で負担が生じる。

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