空港ラウンジ、なぜ年1回でも「ゴールドカード」を持つのか? 7割が利用、「大衆化」で変わる出発前の価値とは

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座席利用率83.5%と空の便が混雑する中、空港ラウンジの役割が大きく変化している。利用者の70%がゴールドカードを保有する一方、年間の利用回数は1回が最多の39%。かつてのステータス空間から年1回の出発時間を豊かにする実利用価値へシフトする消費者の深層心理と、空港動線が抱える課題を追う。

ステータスよりも重視される実利性

クレジットカード付帯の空港ラウンジ利用経験者100人へのアンケート結果(画像:ゼロアクセル)
クレジットカード付帯の空港ラウンジ利用経験者100人へのアンケート結果(画像:ゼロアクセル)

 かつてクレジットカードは、持つ人の社会的地位を示す象徴としての役割を担ってきた。だが、決済機能そのもので他社と差をつけるのが難しくなるにつれ、カード各社はラウンジ利用などを基本の優待として手厚くしている。

 アンケート結果によると、カード選びで重視する項目はラウンジを無料で利用できる回数が49%でトップ。利用できる国内空港ラウンジの数が48%、軽食などのサービス内容が42%と続く。見栄えやステータスよりも、実質的なコストパフォーマンスと使い勝手がシビアに問われている。

 海外ラウンジの数を気にする人(34%)を国内が14ポイントも上回った背景には、独自の運営事情があるだろう。航空会社が用意するエアラインラウンジに対し、カードを見せて入るカードラウンジの多くは国内線ターミナルに集まっている。だからこそ、国内でどれだけ幅広く使えるかがより強く意識される。

 無料利用回数が一番の関心事である以上、最近話題になりがちなカード各社による回数制限の厳格化は、会員離れに直結しかねない非常にデリケートな問題だ。

 その一方で、ラウンジ利用時の注意点として空港によってサービスが異なるが57%、搭乗ゲートまで遠いことがあるが56%に達した。対象のラウンジに無料で入れたとしても、それだけで出発前の快適さが約束されるわけではない。カード側のうたい文句と、実際に空港で味わう体験との間には、まだ開きがある。

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