来場者2万人の鉄道技術展! 8回目で初めて「大阪」開催されたワケ

キーワード :
, , , , ,
鉄道・交通システムやインフラ技術など、あらゆる鉄道技術に関わる企業や団体が集まる「鉄道技術展」が2022年5月に開かれた。8回目にして初めて大阪で開かれた同展。果たしてその理由は。またメリットとは?

西日本の事業者らが開催を熱望

入場口にできた長い行列。会期初日の会場時間(画像:川辺謙一)
入場口にできた長い行列。会期初日の会場時間(画像:川辺謙一)

 結論から言うと、多くの出展者が西日本方面での開催を求めた結果、大阪での開催が実現したようだ。今回のイベントの公式サイトで次のように記されている。

「(中略)西日本方面でも製品、情報を紹介したいという多くの企業の声にお応えして企画いたしました。これまで幕張に足を延ばすことができなかった西日本方面の鉄道事業者をはじめとする関係者の方々にとっても、新しい情報を入手する絶好の機会として有意義な展示会になることと確信しております」

 実際に筆者は、西日本で働く鉄道関係者から大阪での開催を歓迎する声を聞いた。

「幕張は遠いので、これまでは会社の限られた社員しか会場に行けなかった」

という不満の声が聞かれたいっぽうで、

「今回は会場が会社から近い場所だったので、初めて鉄道技術展に行くことができた」
「部下の若い社員が鉄道業界の現状を知る絶好の機会になった」

などのポジティブな意見が多く聞かれた。

 今回の「鉄道技術展・大阪」では、関西の鉄道事業者や鉄道に関係する企業・団体が多く出展した。「特別協力」として出展した鉄道事業者には、JR西日本や大阪メトロ、近畿日本鉄道、南海電鉄、京阪電気鉄道、阪急電鉄、阪神電鉄があった。

 その多くは、幕張の「鉄道技術展」で出展していなかった企業だ。

全てのコメントを見る