群馬「安中榛名駅」がびっくりするほど栄えてない理由 新幹線が停まるのになぜ?

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「新幹線の秘境駅」と揶揄される安中榛名駅。分譲地601区画の完売に対し実人口は計画の3割以下の769人に沈み、1日乗車人員も僅か269人だ。企業や商業施設の誘致が難航し生活インフラが不足するなか、朝市やマルシェなど新たな草の根の動きが始動。開発が限界を迎えた駅前再生の糸口となるか追う。

企業や商業施設の誘致に悩む駅前

安中榛名駅のホール(画像:菅原康晴)
安中榛名駅のホール(画像:菅原康晴)

 安中榛名駅前では、上述のイベントなどを中心に同施設がにわかに盛り上がりを見せ始めているものの、駅前周辺がにぎわっているとはいい難い。

 筆者(菅原康晴、フリーライター)は、2017年にも現地を訪れたことがあるが、10年近くが経った現在でも、駅前には広大な空き地が未活用のまま残っており、

「新幹線の秘境駅」

などとやゆされた状況には、大きな変化はないように見える。

 同駅は1997(平成9)年10月、北陸新幹線の高崎~長野間延伸と同時に開業した。高崎~長野間のルートについては、さまざまな政治的理由から決定した経緯があり、同駅も政治的な理由で設置されたとされている。

 在来線との接続がない新幹線単独の駅で、市街地から10kmほど離れた山林の一画に位置している。さらに駅周辺の開発が遅れたことなどもあり、1日当たりの乗車人員数は300人に満たない状況が現在まで続いている。

 この数字は、北陸新幹線の駅としては最も少なく、全国の新幹線の駅の中でも極めて少ない部類に入る。

 開業前には、同駅周辺で住宅地の開発と並行して、東京から新幹線で約1時間という立地を生かし、快適な住環境と通信回線で結んだサテライトオフィスを一体化させ、ソフトウェア開発企業などの高度情報産業を誘致する「新安中マルチメディアタウン構想」が提案された。

 その後、大企業のデータバックアップ施設を誘致する方針に切り替わったが、いずれも誘致には至っていない。

 なお、2024年6月に開催された第3回安中市都市計画マスタープラン策定委員会では、安中榛名駅周辺では以前、商業施設誘致の広告などがあったものの、現在では撤去され、コンビニも撤退している現状が委員から指摘された。

 これに対し、同市事務局は、以前は商業施設の誘致を検討していたものの、大幅な人口減少が予想される現在、誘致は現実的に難しいのが実状だとの認識を示した。その上で今後は、公共交通で他拠点と結び、移動しやすい環境を整える方針を示している。

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