崩れ始めた中国依存――なぜEV部品をめぐる「日中の攻防」が激化するのか? 輸入量8割減で揺らぐ“安定調達”

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中国の輸出管理強化により、日本のレアアース輸入量は規制前の2割へ激減。加工工程の9割を同国に握られた自動車産業は、供給遮断ではなく「納期の不確実性」という見えないリスクに揺さぶられている。在庫による防戦が限界を迎える中、企業は脱レアアース技術の確立と供給網の刷新という根本的な構造変化に挑む。

中間加工に集積する中国依存の構造

 特定の国に対する高い依存構造は、鉱山の採掘量だけで形成されたわけではない。中国依存の本質は、採掘後の分離・精製や磁石加工に至る加工工程が同国にきわめて高く集積している点にある。中国はレアアースの採掘段階で約70%の世界シェアを占めているが、中間工程である分離・精製や磁石加工の段階ではおよそ90%という圧倒的なシェアを握る。

 ネオジム磁石の世界生産量約18万tのうち、自動車向けは約6万tを占めている。その製造数量の約80%が中国に集中しているのに対し、日本の生産シェアは約10%にとどまる。仮に米国やオーストラリアなどの中国国外の鉱山で原料鉱石を順調に掘り出したとしても、それを製品に使える高純度へ分離・精製し、工業製品としての磁石へ加工するプロセスを中国企業に頼らざるを得ない。

 このサプライチェーンが長年にわたり維持されてきた。自動車産業が直面している調達リスクは、天然資源の有無にとどまらず、中間加工工程の構造的な偏りによって引き起こされている。

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