青切符適用から4か月! 「トラックの横、怖すぎます」 自転車の車道通行で7割以上が感じた恐怖、浮かび上がる走行環境の現実とは
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正しいルールの浸透を阻む誤解の壁

新制度は利用者の安全意識向上に一定の効果をもたらした。調査では64.9%が自転車の安全について以前より真剣に考えるようになった、61.1%が以前より自分が加害者になるかもしれないと意識するようになったと答えている。
一方で、法制度の正確な理解には大きな誤解が目立つ。本来、自転車の酒気帯び・酒酔い運転は厳罰化により青切符の対象外となり、刑事罰(赤切符)に問われる重大な違反だ。しかし調査対象者の91.0%が飲酒運転は青切符(反則金の納付)の対象であると誤認していた。
また、通行が許可された歩道内では原則として左右どちらを進んでも逆走違反にはならないが、70.2%が歩道を通行する際に車道と同じ向き(左側通行)で進まないと逆走違反になると思い込んでいる。お金を払えば済む軽い違反という反則金制度のイメージが先行し、
「悪質な行為への警戒感」
が薄れる逆効果を生んでいる。加えて、正しいルールが浸透していないため、何が違反にあたるのか判断に迷う心理的負担も重い。
違反と知らなかった行為のトップは2台並んでの並走(20.1%)で、車道の右側通行(逆走)(15.5%)、一時停止の無視(11.1%)と続く。さらについ違反してしまいそうだと思われる行為では、一時停止の無視(43.9%)や車道の右側通行(34.4%)が上位を占めた。日常的な利便性や道路環境の制約から、ルールの順守が難しい実情が浮かび上がる。
全年齢で努力義務化された乗車用ヘルメットに関しても、着用するようになったとの回答は23.2%にとどまる。全国平均着用率が21.2%と低迷する中、校則で着用を義務付けた愛媛県は70.3%に達するなど、地域間格差も大きい。普及を阻む背景には、髪型の崩れや持ち運びの手間といった利便性の低下がある。
加えて、学術的な安全性論争の影響も見逃せない。市販製品の安全規格は剛体模型を落下させる直線的な衝撃試験が中心であり、実際の事故で致命傷になりやすい頭部へのねじれ衝撃(回転トルク)を防ぐ機能が不十分だと指摘されている。
さらに、ヘルメットや安全装備をつけることで気が大きくなり、かえってスピードを出したり危険な行動をとったりするリスク補償行動を誘発する懸念も示されている。着用推進の裏には複雑な事情が絡み合っているのだ。