明治開業から120年超! 首都圏屈指「ミニ私鉄」が存廃の岐路に… “表玄関”が変わった街で何が起きているか

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120年超の歴史を誇る全長4.5kmの関東鉄道竜ケ崎線が岐路に立つ。2024年度の赤字額が5000万円へ拡大する中、事業継続を巡る本格的な議論が始まった。背景には中心市街地の空洞化と玄関口の分散という地方都市特有の構造課題がある。存廃の選択とまちづくりの未来が交錯する、ローカル線の現場を追う。

存廃の前提を置かない協議の開始

竜ケ崎駅で出発を待つ気動車(画像:菅原康晴)
竜ケ崎駅で出発を待つ気動車(画像:菅原康晴)

 首都圏近郊では屈指の「ミニ私鉄路線」として知られる関東鉄道竜ケ崎線が、存続の岐路に立っている。事態が明らかになったのは、2026年1月29日に開催された「令和7年度龍ケ崎市地域公共交通協議会(第5回)」で、関東鉄道が「関東鉄道竜ヶ崎線の現状について」と題する提案を行ったことがきっかけだ。

 提案内容は、現在の事業形態では近い将来、事業の継続が難しくなるとして、今後の竜ケ崎線の公共交通としての役割や在り方について、同協議会と協議・検討したうえで、2年後を目途に方針を決めるというものだ。

 同線は2009(平成21)年のリーマンショックによる通勤利用の減少をきっかけに赤字に転じた。2024年10月の運賃改定でも増えた費用を運賃収入で賄うことができず、2024年度は1億3,000万円の収入に対し、運行費用は1億8000万円となり、赤字額は5000万円に達した。

 今後も物価高騰や人件費、施設の老朽化にともなう修繕などによって運行費用が増え、赤字額は継続的に拡大する見込みとしている。

 同協議会では、同社の提案を受け、2026年4月13日に「令和8年度第1回龍ケ崎市地域公共交通協議会分科会」を開催した。利用者アンケートの内容や竜ヶ崎線の現状、路線を維持する方法、代替手段として考えられる方法などについて情報を共有した。

 さらに5月21日には第2回の分科会を開催した。前回のアンケート結果の詳細や市広報紙への掲載内容を共有したほか、実態調査の実施に向けた項目や日程案、路線維持に必要な費用、代替手段の整備・運行に必要な費用について、大まかな試算を共有した。

 なお、同協議会は龍ヶ崎市の付属機関であり、同分科会はその下部組織にあたる。龍ヶ崎市や関東鉄道のほか、国や県の職員、学識経験者、公募市民で構成されている。同分科会では、

「廃止ありき」
「存続ありき」

という前提を置かず、竜ケ崎線の今後の在り方を検討・協議するとしている。

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