これぞ「技術の日産」の神髄だ――無給油で1980km走破! e-POWERは“高速道路の本場”で勝利できるのか?

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日産の「第3世代e-POWER」が無給油で1980kmを走り抜き、ギネス世界記録を打ち立てた。実燃費約36km/Lという異例の数値を叩き出した背景には、高速域での弱点克服と高い効率性がある。大リストラを経て黒字化を果たした日産。北米主力SUVへの初投入を控え、再建の切り札となるか検証する。

無給油走行が示す日産再建への一手

日産自動車のロゴマーク(画像:時事)
日産自動車のロゴマーク(画像:時事)

 日産自動車は2026年8月5日、第3世代e-POWERを搭載する「キャシュカイ・e-POWER」で給油せずに1980kmを走り抜き、「非プラグイン式エクステンデッドレンジ電動スポーツタイプ多目的車(SUV)による最長走行距離」としてギネス世界記録に認定されたと発表した。

 この無給油走行は、同年7月14日から17日にかけて南米コロンビアで行われた。首都ボゴタからカリブ海沿岸地域まで、さまざまな道路環境や交通状況のもとを走り抜いている。車内での状況はギネス審査員が確認し、厳密な審査を経て正式な認定へと至った。一般的なガソリン乗用車の満タン航続距離は500~600km、優れたハイブリッド車(HV)でも800~1000km程度にとどまる。1980kmという数値は、それらの倍に匹敵する驚異的な記録だ。

 同社はこれまでにも、英国や豪州タスマニアなどで長距離走行のテストを重ねてきた。今回のコロンビアでの挑戦は、独自のハイブリッドシステム「e-POWER」が持つ高い効率性をあらためて証明する成果となった。多様な地形や気候、そして実際の公道環境にあっても、長距離を走り抜く性能と電気自動車(EV)さながらの走行体験を提供できると知らしめたのである。

 本稿では、新開発の第3世代e-Powerの実力を広く伝えた今回の記録を読み解きつつ、その真価が問われる北米市場での成否を占っていく。

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