「サンデードライバーさん、お願いだから急に入ってこないで!」 お盆の高速道路、トラックドライバーの5割以上が警戒する交通リスクの正体
お盆の大型連休、高速道路ではプロの94.5%がヒヤリハット増加を実感している。最多は無理な割り込み(54.6%)だ。制動距離が最大1.5倍に及ぶサンデードライバーの急ブレーキや構造的死角が生む“予測のズレ”。個人のモラル問題で片付けず、日本の交通インフラが抱える構造的課題に迫る。
お盆の高速道路で生じる予測のズレ

お盆期間の高速道路は、普段は長距離を走らないドライバーが大量に流入し、日常とは大きく異なる交通環境に一変する。
お盆自体は官公庁の法定休日ではないものの、民間企業を中心に有給休暇を組み合わせた超大型連休(2026年であれば最大9連休など)を取得する習慣がすっかり定着した。この休暇システムが引き起こす急激な“民族移動”が全国の有料道路へ一極集中することで、特異な混雑を生み出している。
運送業界向けサービスを展開するAzoop(東京都港区)の調査によると、全国のトラックドライバーの94.5%がお盆期間中はヒヤリハットが増加すると回答した。なかでも、
「一般車両」
に対して最も危険を感じる行動は無理な割り込み・急な車線変更であり、全体の半数を超える54.6%に上る。
ここから見えてくるのは、一部の悪質な運転による被害という単純な構図というより、
・運転経験の差
・車両特性の違い
が交錯する空間で生じる、“予測のズレ”というリスクの本質だ。