「高速道路、儲かっているんじゃないの?」 NEXCO3社で営業利益80%超減! 増収でも苦しくなる高速道路経営の現在地とは

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NEXCO3社の2025年度決算は全社で1.2兆円台の営業収益を記録した一方、営業利益は8割超減となった。交通量増加の裏で、2030年に8割へ迫る老朽路線の保全費用や物価高が直撃する。本業の収益を抑え込む財務構造やSA・PA事業の役割を解き明かし、持続可能なインフラ経営へ向けた産業の構造変化を追う。

増収と利益低迷に見る事業構造の転換

高速道路(画像:写真AC)
高速道路(画像:写真AC)

 高速道路事業会社であるNEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本の3社が2025年度の決算を発表した。日本の人流と物流を支える重要な基盤として存在感を高めるなか、今回の決算は高速道路網が新たな運用段階へ移りつつある状況を示している。

 3社の業績を見ると、交通量の回復や利便性の向上を背景に、いずれも営業収益を伸ばした。一方で、営業利益は収益の伸びとは異なる動きを見せた。NEXCO東日本とNEXCO中日本では高速道路事業単体で営業利益が赤字となり、NEXCO西日本でも利益水準が低下する結果となった。

 背景には、利用増加による料金収入の伸びを上回る形で、道路や構造物の維持管理費が増えている状況がある。2005(平成17)年の民営化から20年近くが経過し、高速道路網の役割は路線整備を進める段階から、供用中のインフラを将来にわたり安全に維持し、活用していく管理の段階へと移っている。

 利用者の増加は道路網の活用を広げる一方で、車両の通行による構造物への負荷や、高度経済成長期以降に整備された道路資産の劣化に対応するための修繕費用を増やしている。

 増収となりながら利益を確保しにくい今回の結果は、インフラの更新や保全が本格化するなかで生じている、現在の高速道路事業における収支構造の変化を示している。本稿では、NEXCO3社の最新決算をもとに、高速道路事業で進む変化を読み解いていく。

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