「猛暑で洗車できません」 5割以上が不安を感じる夏の体調リスク! “気合いで洗う”愛車ケアの常識は変わるのか

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酷暑の日常化にともない、カーケア市場に地殻変動が起きている。アンケートでは51.0%が作業中の体調不安を訴え、購買の重視点でも時短(51.0%)が価格(46.0%)を上回った。維持費の負担感も重なり、従来の愛車に手間をかける美徳からタイパ重視や外部委託へ、消費動向は大きく舵を切っている。

猛暑下の洗車と高まる健康リスク

洗車イメージ(画像:写真AC)
洗車イメージ(画像:写真AC)

 休日の朝、愛車を洗う。水をかけ、ボディを磨き、細部まで汚れを落とす――自動車は実用的な移動手段であると同時に、愛着や趣味の対象でもある。

 屋外で使用される以上、大気中の埃や土砂、排気ガス、鳥の糞、虫の死骸、鉄粉といったさまざまな物質によって常に汚損に晒されている。これらを放置すると塗装の劣化や金属部分の腐食を招くため、多くの自動車メーカーが適正保全や安全上の理由から定期的な洗車を推奨している。

 特に日本は降雨や降雪日数が多く、冬季の凍結防止剤や融雪剤が車体下部に与える悪影響も大きいことに加え、所有者の見栄や世間体から綺麗さを保つ傾向が強いため、世界的に見ても洗車頻度が高い傾向にある。

 一方で、近年の夏は状況が変わりつつある。1990年代以降、温室効果ガス排出にともなう地球温暖化や、都市部におけるヒートアイランド現象の影響により、猛暑の期間、頻度、強度が世界的に明瞭に増加しているからだ。日本国内でも最高気温40度以上の酷暑日や35度以上の猛暑日が連日観測されるなど、極めて厳しい暑さが恒常化している。

「気合いで洗う」

というような、暑さを我慢しながら愛車を手入れするスタイルは、これまで多くのドライバーにとって当たり前の選択肢だった。しかし、猛暑が続く環境では、その前提が揺らぎ始めている。

 極端な高温下では、身体が吸収する熱量が放出熱量を上回ることで熱中症を引き起こす。重症化すると臓器不全などの合併症をともない、最悪の場合は死に至る危険性があるため、夏の屋外における長時間の洗車作業は人体に過酷な負担を強いる極めて危険な状態となっている。

 カーケア用品専門店モビフルを運営するユニオンエタニティ(大阪市)が、自動車を所有・利用している10~60代男女100人を対象に実施した夏の洗車に関するアンケートでは、まさにこの過酷な作業環境を裏付けるように、洗車中に熱中症などの体調面の不安を感じた人が

「51.0%」

に達した。また、夏の洗車における悩みとして最も多かったのは、「自分が暑くて長時間作業できない」で48.0%だった。

 愛車をきれいに保ちたいという意識が残る一方で、医学的・環境的リスクを背景にどれだけ時間や体力を使うかという別の視点が、洗車選びに影響し始めている。

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