「中国系EV」が東南アジアで突如攻勢 一体何があったのか? 日系メーカーの挽回策に迫る【連載】和田憲一郎のモビリティ千思万考(9)

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これまで圧倒的に日系メーカーの牙城とされてきたASEANでのEV市場だが、昨今、中国系メーカーの進出が報じられるようになってきた。今後の展開と日系メーカーの挽回策を占う。

今後の懸念、急速充電の規格は中国規格に?

電気自動車のイメージ(画像:pixabay)
電気自動車のイメージ(画像:pixabay)

 懸念材料としては、以下が考えられる。

・最初に、中国系EVメーカーがASEAN市場に参入することになるため、急速充電器の規格は、中国と同様GB/Tが採用される可能性が高い。さらに、ASEAN諸国には歴史的に欧州とつながりが深いところもあり、欧州の急速充電規格CCS Combo2を採用する地域もあろう。

・インドネシアはニッケルの世界最大の産出国であり、インドネシア政府はテスラに投資を呼び掛けている。テスラも関心を示していることから、これが実現すると大きなゲームチェンジャーとなる可能性がある。

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