シルバーパスで乗れる! 荒川区「さくら」で巡る、下町の名所と町中華を楽しむ“地域密着”なバス旅【連載】町バスに乗って(12)
都内在住の70歳以上が対象のシルバーパス。荒川区は独自の1万1000円助成で実質1000円負担とし高齢者の足を強力に支える。京成バスが運賃220円で自主運行するコミュニティーバス「さくら」の車内は、パスを手にした乗客で活況だ。540円の一日乗車券から見えてくる、沿線観光と町中華を巡る地域経済の今を追う。
都民憧れのシルバーパス

筆者(下関マグロ、フリーライター)はまだその年齢に達していないため持っていないが、バス好きにとってぜひ手に入れたいものがシルバーパスである。
対象となるのは東京都に住む70歳以上の人だ。その歴史は古く、1973(昭和48)年に満70歳以上の都民を対象として、都営交通(都バス・都電・都営地下鉄)の「無料乗車券」として制度が始まった。
筆者が上京した時点ですでにこの制度はあり、いつか自分も高齢者になって持ちたいと思っていた。シルバーパスを提示すれば運賃は無料になるが、取得そのものに費用はかからないわけではない。
住民税が非課税の人は1000円、それ以外の人は12000円の負担が必要となる。年に数回しか都営交通を利用しない人にとっては、お得とはいいにくい。
発行場所は役所ではなく、バス会社の定期券発売所などとなっている。