「マニュアルなんて乗れません」 トラックドライバーは誰の仕事になっていくのか? UDトラックス「クオン」9割以上が示す運転席の変化とは

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2030年に輸送能力が34.1%不足すると試算される物流危機を前に、国内メーカーがAMT(機械式自動変速機)の開発を急いでいる。2026年のAT限定免許新設を背景に、トラックの価値は馬力から「誰もが運転できる包容力」へとシフト。自動運転の基盤ともなる新技術がもたらす、産業構造変革の最前線を追う。

物流危機と自動変速機の台頭

日野・PRO SHIFT(画像:日野自動車)
日野・PRO SHIFT(画像:日野自動車)

 欧州の大型トラックで主流の機械式自動変速機(AMT)は、起伏が激しく渋滞も多い日本独特の道路事情においてもニーズが急速に高まっている。クラッチ操作不要による負担軽減と電子制御によるスムーズな変速が特徴だ。

 日野自動車、UDトラックス、いすゞ自動車の国内トラックメーカー各社は、変速性能向上と運転負荷低減を打ち出した新世代AMTを市場に投入している。

 背景にあるのは社会環境の変化だ。ドライバー不足が進行するなか、2026年4月からの準中型・中型免許へのAT限定新設により、マニュアル運転前提だった物流の枠組みが広い門戸を開く形へ移行し、人材の裾野を広げる土台が整いつつある。

 MTを扱えることという前提が崩れ、トラックの競争軸もかつての馬力や積載量から

「多様な人材が無理なく運転できる包容力」

へとシフトしている。変速機の自動化がもたらす新しい物流の姿を考えてみよう。

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