「同じ乗車履歴なのになぜ読めない?」 交通系ICカードに広がったデータ分断! 1033項目が生んだ移動データ活用の壁とは

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分断されていた交通ICカードのデータ。国交省らのプロジェクトは1033もの乱立項目を45へ集約し、実証実験でデータ変換工数を約90%削減することに成功した。個別最適から脱却し、MaaS推進やドライバー不足に悩む地方交通の自立を加速させる、モビリティ産業の新たなデータ連携の潮流に迫る。

交通ICデータ乱立が生む広域活用の壁

交通系ICカード(画像:写真AC)
交通系ICカード(画像:写真AC)

 交通系ICカードは日々あらゆるデータを大量に収集しているが、その表記や記録形式、記録項目はカードごとに全く異なる。ほんの些細な違いが、データを統合して広域活用する際の大きな障壁となっている。

 全国交通系ICカードは最初から共通インフラとして作られたわけではなく、いわば諸藩の連合体として各地域や事業者が独自の顧客基盤を築く中で発展してきた。重視する利用実態の違いが、記録項目の多様化を生んだのである。

 しかし、多様な移動インフラをシームレスにつなぐ現在のモビリティ産業の潮流において、このデータのバラつきを解消する取り組みが活発化している。事業範囲で完結していたデータ構造を拡張し、事業者間をまたぐ広範な連携基盤を構築する試みが国土交通省内で進められている。

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