なぜ「ホンダ系」「日産系」が手を組むのか――主役は部品会社へ? EV部品1万点時代に進む自動車産業の構造変化とは

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自動車産業の伝統的な「系列」が崩れ始めた。ホンダ系アステモと日産系ジヤトコが次世代車開発での協業へ動く。背景にあるのは、部品点数が10万点から1万点へ激減するEVシフトとSDV化だ。巨額の開発投資や海外メガサプライヤーの台頭を前に、日本の垂直統合型モデルは水平統合へと競争ルールを転換させている。

次世代車開発が迫る産業構造の転換

ホンダ・日産のロゴマーク(画像:AFP=時事)
ホンダ・日産のロゴマーク(画像:AFP=時事)

 ホンダと日産の協業で注目されているのは、完成車メーカー同士の関係だけではない。2026年7月7日、ホンダ系のアステモ(Astemo)と日産系のジヤトコが、デジタル技術を活用した次世代車の開発で協業を検討していることが明らかになった。

 これまで自動車産業では、自社と傘下の「系列」企業内でサプライチェーンが完結する垂直統合型が主流であり、完成車メーカーが商品企画やブランドを軸に価値を生み、部品メーカーはそれを支える役割を担ってきた。しかし、電動化やソフトウェア定義車両(SDV)化の進展によって、車両の価値を左右する領域は根本的に変わりつつある。

 今回の動きは、部品メーカー同士の協力にとどまらず、競争のルールが変わり、日本の自動車産業で価値を生み出す領域が劇的に変化していることを示している。

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