次世代ユーザーの“クルマ愛”は消えていなかった! なぜ92%の小学生はクルマを欲しがるのか? 「若者のクルマ離れ」では説明できない現実とは

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「若者のクルマ離れ」の定説を覆す事実が判明した。最新調査で小学生の92.4%が将来のマイカー所有を熱望しているのだ。だが、彼らが求めるのはステータスではなく、リアルな「体験空間」である。出生数が約68.6万人へ激減し市場が縮小する中、次世代の需要を開拓する自動車業界の新たな生存戦略に迫る。

人口減市場を生き抜く未来シナリオ

小学生778人に聞いた、将来のクルマ所有意向や好みの最新調査(画像:小学館)
小学生778人に聞いた、将来のクルマ所有意向や好みの最新調査(画像:小学館)

 今後の市場展望において、人口動態の変化は避けて通れない。2024年の出生数は過去最低の約68.6万人まで落ち込んだ。現在の小学生世代(概ね2014年~2019年生まれ)の86万~100万人規模、第2次ベビーブーム期(1970年代前半)の年間200万人超と比較すれば、将来の顧客の絶対数は激減していく。

 市場のパイが縮小する環境下で、単に所有しない時代へ移行するわけではない。考えられるシナリオは三つある。第一は現在の延長線上として、憧れは残るが維持費や都市環境により購入に慎重になる未来だ。第二は価値拡大型で、車中泊やCASE技術により移動以外の価値が広がり新需要が生まれる。第三は選択分化型で、都市部でMaaS基盤の移動サービスが進む一方、人口減少の進む地方では生活インフラとしての保有が続き、居住環境によって付き合い方が二極化する未来である。

 アンケートの高い所有意向は、旧来のクルマ人気の復活ではない。顧客の絶対数が減る時代において業界が見るべきは、次世代がクルマを欲しがる理由が根本から変わったという事実だ。「若者のクルマ離れ」という表層的な言葉にとらわれず、コト消費へのシフトやMaaSの進展、CASE技術の進化といった複合的な社会トレンドの裏で芽生える新需要を捉える必要がある。

 自動車を所有するステータスシンボルではなく、リアルな体験を生み出す空間や「新たな生活価値を提供するモビリティインフラ」として提示すること。やみくもな量的拡大ではなく、この体験価値の創造こそが未来の市場を左右するだろう。

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