次世代ユーザーの“クルマ愛”は消えていなかった! なぜ92%の小学生はクルマを欲しがるのか? 「若者のクルマ離れ」では説明できない現実とは

キーワード :
「若者のクルマ離れ」の定説を覆す事実が判明した。最新調査で小学生の92.4%が将来のマイカー所有を熱望しているのだ。だが、彼らが求めるのはステータスではなく、リアルな「体験空間」である。出生数が約68.6万人へ激減し市場が縮小する中、次世代の需要を開拓する自動車業界の新たな生存戦略に迫る。

速さから車中泊まで多様化するクルマ像

小学生778人に聞いた、将来のクルマ所有意向や好みの最新調査(画像:小学館)
小学生778人に聞いた、将来のクルマ所有意向や好みの最新調査(画像:小学館)

 調査で速いクルマを求めた割合は22.6%の一方、寝泊まりや食事ができるクルマも21.6%に達した。電気や水素で走る(8.5%)、自動運転や大画面付き(7.6%)も支持を集める。

 自由記述ではキャンピングカーみたいに変形する水の中でも走れて空も飛べるといった声のほか、クルマ移動が嫌いな理由(39.3%)のトップである酔いやすさを解消するクルマを求める意見も並んだ。好きなボディカラーはブラック(25.4%)とホワイト(15.6%)の王道が人気を集めている。

 この結果は、クルマへの期待が走行性能だけでなく、移動中の快適性やレジャー利用、環境・先進技術へ多様化していることを示す。SUV市場の拡大やアウトドア需要の高まり、次世代戦略CASE(通信・自動化・シェア&サービス・電動化)の進化とも重なる。

 従来の燃費や走行性能といった機能面の競争から、そのクルマでどんな生活が実現できるかへと競争軸は移行している。

 例えばEVは給電機能による防災・アウトドア利用に、自動運転は移動時間の自由な活用といった体験価値に直結する。クルマは単なる移動機械から生活インフラへと進化しており、これによって広がる具体的な体験の提示が不可欠だ。

全てのコメントを見る