次世代ユーザーの“クルマ愛”は消えていなかった! なぜ92%の小学生はクルマを欲しがるのか? 「若者のクルマ離れ」では説明できない現実とは
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「若者のクルマ離れ」の定説を覆す事実が判明した。最新調査で小学生の92.4%が将来のマイカー所有を熱望しているのだ。だが、彼らが求めるのはステータスではなく、リアルな「体験空間」である。出生数が約68.6万人へ激減し市場が縮小する中、次世代の需要を開拓する自動車業界の新たな生存戦略に迫る。
定説を覆すデジタル世代のコト消費志向

若年層の保有離れの背景には、非正規雇用の増大等による購買力低下に加え、車両価格や駐車場代といった維持費の重い負担がある。特に都市部では公共交通が充実しており、所有しなくても移動できる環境が整った。さらに、交通手段をシームレスにつなぐMaaS(Mobility as a Service)の浸透やカーシェアリングの普及など、所有から利用・共有へのパラダイムシフトが購入を慎重にさせている。
ただし、所有しないことと興味がないことは異なる。名前を知る自動車メーカーのトップはトヨタ(90.2%)だが、ランボルギーニ、フェラーリ、光岡自動車、比亜迪(BYD)など選択肢にないブランドまで幅広く挙がった。SNSやレーシングゲームを通じて豊富な知識を持つ子も多い。
かつてクルマの所有自体がステータスだったのに対し、次世代層は
「何かを体験するための空間」
として捉えている。これはモノの所有から非日常的な体験を重視するコト消費への価値転換と一致する。常時オンラインのデジタルネイティブ世代だからこそ、反動としてリアルな体験の価値が相対的に高まっている。
同調査でも、家にクルマがある小学生(87.8%)のうち90.0%がクルマでのお出かけを好んでおり、理由としておでかけの特別感(22.9%)や家族だけの空間で安心する(10.2%)が挙がった。目的地に海(34.4%)、大型テーマパーク(31.5%)、森・キャンプ場(28.3%)が選ばれたのも、自然や体験型レジャー志向の表れである。次世代はデジタルでは得られないリアルな経験を提供する存在として、クルマを再評価している。