単なる「東京の下町」じゃなかった? 江東区北部のエリアが“即決される街”へ変貌したワケ――なぜ都心人気エリアを抑えて激戦区の1位になったのか
東京の賃貸市場でブランド序列の変化が起きている。イタンジの2026年調査によると、契約の即決スピードを競う激戦区首位に江東区亀戸が浮上。不動産テックの普及でサイトアクセス数が前年同月比157%に急増する中、住宅需要はイメージ先行から移動効率を重視する実効的指標へと移行しつつある。
不動産テックが促す市場の高速化

今回の調査からは、情報の流れが速くなったことで、住宅市場の動きが変わりつつあることが分かる。
繁忙期に物件の公開から申込までの時間が短くなったことで、不動産会社に求められる役割も変化している。これまでのように情報を集めて仲介することに加え、最新の情報を基に利用者が短時間で判断できるよう支える役割が大きくなっている。
こうした環境では、手続きのデジタル化も市場の動きをさらに速めている。物件情報の更新や内見予約、入居申込、契約手続きのオンライン化が広がり、情報共有のスピードはこれまで以上に高まっている。交通の便と暮らしやすさに加え、こうした環境の変化によって住まい選びの判断も早まっている。
情報が早く伝わり、手続きも簡単になる一方で、市場の動きが速くなるほど、借り手が物件を比較し、考える時間は短くなる。こうした環境に対応するため、より効率よく情報を集め、希望条件をあらかじめ整理する動きも広がりつつある。短時間で判断することを前提とした市場の変化は、今後も続くとみられるのだ。