SNSでも話題 JR東日本の「時計撤去」に私が疑問を持つワケ

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先日、JR東日本が一部の駅で時計を撤去したことが物議を醸した。これを機に各社の時計を調べてみた。

首都圏の駅の時計は多過ぎる?

JR東日本常磐線柏駅の中央口コンコース(画像:岸田法眼)
JR東日本常磐線柏駅の中央口コンコース(画像:岸田法眼)

 首都圏や関西圏などの駅をいくつかまわってみると、JR東日本は時計を構内のあちこちに設置していることが分かった。むしろ利用客の多い都市駅を中心に時計の数を見直したほうがよさそうに思える。

 例えば常磐線柏駅は中央口、南口ともコンコースに時計が各2か所存在する。特に南口はスペースが狭いのにふたつの時計がほぼ隣接している。ひとつを撤去し、経年に問題がなければ別の駅に差し替えたほうがよいのではないか。この事象はJR西日本山科駅でも見られた。

 ほかに気になったのは、単体の時計が多いことだ。国鉄時代から時計が「代替わりしただけ」という可能性もある。首都圏の私鉄、地下鉄のほうが効率化や合理化が進んでいる印象を受けた。

効率化、合理化によって手間を省く

東急電鉄の時計つき行先案内表示器(画像:岸田法眼)
東急電鉄の時計つき行先案内表示器(画像:岸田法眼)

 首都圏の私鉄・地下鉄の時計については、東武鉄道、東京メトロ、東急電鉄の協力を得た。

 東武鉄道では1986(昭和61)年11月より、東武宇都宮駅を皮切りに、指針式の時計と発光ダイオード(LED)式行先案内表示器が一体化したものを導入し、多くの駅に波及した。一体化を図ることで、現在時刻と発車時刻が把握しやすいメリットがある。ただ、このタイプの導入に伴い、単体の時計を置き換えた駅についての記録がないという。現在も駅によっては単体の時計が設置されている。

 東京メトロも1991(平成3)年11月29日の南北線開業時より、デジタル式時計(のちにLED式に変更)とLED式行先案内表示器が一体化したものを導入。現在時刻がより分かりやすく把握できるようになった。以降、他路線にも順次導入され、東西線の中野と西船橋を除き、単体の時計を置き換えた。

 東急電鉄も1996年の東横線自由が丘駅を皮切りに、LED式時計とLED式行先案内表示器が一体化したものを導入した。時計については毎日自動で調整しているという。現在も駅によってはコンコースの広告時計、ホームの子時計など単体の時計が設置されている。

 時計と行先案内表示器の一体化は、メンテナンスも同時に行えるメリットもあり、手間の低減につながっていることがうかがえる。

 実はJR東日本も一部の駅で指針式の時計とLED式行先案内表示器が一体化したものを導入しているが、見た限り普及していないように思う。

 一方、JR西日本の福井駅、大阪駅などを見る限り、指針式の時計とLED式行先案内表示器が一体化したものに統一されており、適切な配置、乗客への利便性重視で進めている印象を受けた。ただ、先述の山科駅がなぜ非効率な配置になったのかが解せない。

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