「なんで、うちの道だけボコボコなの?」 住民の不満が映す地域インフラの現実! 5割以上が抱える道路への不満、その背景にあるものとは
住居選択で道路環境を重視する層が60.4%、住みやすさに直結するとみる層が73.4%に達することが最新調査で判明した。人々の暮らしを支える「社会的共通資本」である道路だが、適切な維持管理を怠れば荒廃に向かう「共有地の悲劇」のリスクも潜む。生活の質を左右する、足元インフラが抱える構造的課題に迫る。
道路への不満と資産価値への意識

日頃の不満に目を向けると、自宅周辺の道路に何らかの不満を持つ人は全体の53.4%(特に不満はないと答えた46.6%を除く)にのぼる。
不満の内容で最も多かったのは道路のひび割れや凹凸(22.6%)で、次いで歩道が狭い・整備されていない(19.6%)水たまりができやすい(16.8%)街灯が少ない(15.6%)と続いた。こうした道路の傷みや補修の遅れは、歩行時のつまずきや車の振動など、日々の暮らしの負担につながっている。
行政が道路整備を進めるかどうかを判断する際は、移動時間の短縮走行費用の減少交通事故の減少の三つを金額に換算し、費用便益分析(CBA)を行う。この調査で明らかになった住民の不満は、こうした便益が十分に得られていないと日々の暮らしの中で感じていることを示している。
こうした道路の整備状況は、住みやすさだけでなく、不動産の価値にも影響すると受け止められている。調査では、道路整備が住みやすさや住宅・土地の資産価値に影響すると答えた人が72.4%(とても影響すると思う27.0%、やや影響すると思う45.4%)を占めた。
道路が整えば土地の人気が高まり、資産価値も上がるといった、将来の売買のしやすさを見据えた意見も寄せられている。道路環境の良し悪しは、個人の資産価値を左右する要素として広く認識されていることがうかがえる。