「空港からそのまま出発できます」 インバウンドの6割が直面する移動の壁! JALとキャンピングカーは地方観光をどう変えるのか

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レンタルキャンピングカー利用が前年比約2倍に急増する中、JALは空から陸へ繋ぐ新事業を開始した。年間2390万人を超える訪日客が到着する成田空港を起点に、平均5~8泊におよぶインバウンドの長期滞在需要を地方へ直接誘引。二次交通や客室の不足を補い、地域経済を幅広く潤す新たな戦略を追う。

急拡大するRV市場とJALの挑戦

成田国際空港(画像:写真AC)
成田国際空港(画像:写真AC)

 近年、インバウンド観光の回復や宿泊施設の不足の表面化、屋外志向の高まりにより、移動と宿泊が一体となった地上での移動手段への需要が増えている。CarLife Japan(東京都港区)と大井建設(愛知県名古屋市)が運営するキャンピングカーレンタルサービス「エナノキ(Enanoki)」と車中泊拠点「エナノキ BASE(Enanoki Base)」の利用データをまとめた分析によると、2026年4月に公表した「レンタルキャンピングカー利用動向レポート」では、レンタル利用は前年の約2倍に増えており、新しい選択肢として広がりつつある。

 このような市場の拡大の中で、JALエアテック(東京都大田区)と日本航空(JAL、東京都品川区)が連携し、2026年4月からキャンピングカーレンタルサービス「JAPAN RV TRAVELLER」を始めた。

 成田空港を最初の拠点とするこのサービスは、利用料金に応じてJALのマイルがたまる仕組みを導入している。これは、これまでの航空輸送事業の枠組みを越え、マイルを軸に移動全体を対象とする事業形態へと移ろうとする動きのひとつである。航空券以外の利用でもマイルを付与することで、会員基盤を維持しながら利用を広げる狙いだろう。

 あわせて、この取り組みは業種を越えた連携の広がりも生んでいる。航空機運航の現場で特殊車両の整備に関わってきたJALエアテックの経験を生かすことで、RV運用における安全面の管理や支援体制が地上の移動手段にも持ち込まれている。

 テレワークに対応した車両には、機内で提供されてきた備品やコンソメスープなども用意され、JALの接客の考え方が取り入れられている。空の移動から陸上の移動へとサービスがつながることで、地方観光における移動手段の不足や宿泊場所の不足といった課題の解消につながり、地域の経済活動にも広がりが生まれているのだ。

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