なぜ83%ものドライバーはいまも「ラジオ」を聴くのか? 海外8000人分析が突きつけたコックピット進化の“盲点”とは
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コックピットのデジタル化が進む中、車内エンタメの主役は今なおラジオだ。国内の車中利用率40.1%で首位に立ち、グローバル新車購入者の62%が必須機能に挙げる。機能の足し算が進む中、ワンクリックの直感性や安全性、防災インフラとしての信頼性が改めて支持を集める、次世代ダッシュボード戦略の針路を占う。
進む車内多機能化とラジオの支持

ハンドルを握りながら何気なく聴くラジオから、予測できない音楽やトークが思いがけない記憶や気づきを呼び覚ますことがある。この受動的で偶発的な体験は、多機能化が進む最新の車載環境において新たな意味を持ち始めている。
最新のインフォテインメントシステムは、ナビやネット接続、音声操作、動画ストリーミングなど豊富な機能を備える。しかし選択肢の多さがかえって操作負担を増やす側面もあり、機能飽和が進むコックピット環境下でも、ドライブ中のラジオ聴取は多くのドライバーにとって欠かせない存在だ。
オトナル(東京都中央区)が2025年9月に発表した調査では、全年代の車中利用メディアにおいてラジオが40.1%でトップに立っている。世代別に見ると、10~30代の首位は音楽ストリーミングであり、特に20代はその利用率が5割を超えている。通信ネットワークを軸とした新体験が若年層へ浸透する一方、40代以上はラジオ(AM/FM、radiko含む)の利用率が最も高い。
この中高年層の強固な支持基盤が全体の数字を押し上げている。通信と放送という異なる情報経路が車内で価値を発揮しながら共存し、将来に向けたコックピットの進化を後押ししている流れだ。