西武新宿線は「池袋線」を超えるのか? 462億円計画で動く新型車両と駅整備、なぜ今重点投資が進むのか

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西武鉄道が長年の「池袋線シフト」から脱却し、新宿線への集中投資へ舵を切った。過去最大となる総額462億円の設備投資を公表、2027年春には省エネ率約70%の新型特急「トキイロ」を投入する。地下鉄乗り入れのない“悲願の路線”の価値向上策と、4000億円規模の資産流動化に透ける西武HDの資金戦略に迫る。

新車両投入と観光特急の運行

西武新宿駅直上に建つ新宿プリンスホテル(画像:菅原康晴)
西武新宿駅直上に建つ新宿プリンスホテル(画像:菅原康晴)

 西武鉄道は、新宿線の特急列車として運行している10000系車両の後継として、2027年春から新型車両「トキイロ」を導入し、有料着席サービスを刷新する。新型車両では、内外装のデザインに加え、愛称やロゴ、プロモーション計画までを空間づくりを手がける丹青社(東京都港区)とともにまとめた。

 車内はリクライニングシートや全席コンセント設置など設備を充実させる。一方で、10000系車両が片側1~2扉だったのに対し、新型車両は4扉とし、これまでの通勤向け特急車両から、日常的に利用しやすい有料着席列車へと転換を図る。

 また、軽量車体やVVVF制御装置の採用により、10000系車両(直流モーター車)と比べて1編成当たりの消費電力量を約70%削減する。環境負荷の低減を進めるとともに、持続可能な社会の実現に向けた取り組みも強化する。

 一方、現在新宿線で運行している10000系「ニューレッドアロー」は、「トキイロ」の定期運行開始に合わせて2027年春に定期運行を終える。ただし、1編成を改装し、西武新宿―本川越間を結ぶ新たな観光特急として、2028年度から運行を始める。

 車両デザインは、アニメ「機動戦士ガンダム」などのメカニックデザインで知られる大河原邦男氏が監修する。一般席に加え、半個室やソファ席を設けるほか、バーカウンターも新設し、軽食や飲み物を提供する予定だ。

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