「ハイブリッド車は現実解だ」 トヨタ収益50兆円突破――北米市場で際立つ独走と車種戦略の核心とは
営業収益50兆円で過去最高を更新したトヨタだが、営業益は1兆円減の3.8兆円となった。米追加関税1.4兆円の影響を受けつつも、北米HV販売293万台で伸長。車種戦略と20年の蓄積が競争力差を広げている。
他社を圧倒する18車種の多角展開
トヨタと他の自動車メーカーの違いは、車種の幅広さにある。
トヨタは現在、米国で18車種のHVを販売している。プリウスをはじめ、カムリ、カローラ、クラウン、RAV4、ランドクルーザーといった日本でも知られるモデルに加え、Tundraなどのピックアップトラックもそろえる。さらにレクサスの車種も含まれる。
トヨタはこの幅広い車種により、
・セダン
・スポーツタイプ多目的車(SUV)
・ピックアップトラック
まで多様な需要に応えている。駆動方式ごとの展開に加え、車種面でも利用者の幅を広く取る取り組みを行っている。その結果、米国で販売されるトヨタ車のおよそ半分がHVとなっている。
これに対し他のメーカーは、ホンダがシビックやアコードなど4車種、マツダは1車種にとどまる。トヨタとの差は明確である。S&P Global Mobilityによると、HVの新車登録の割合は
・トヨタ:48.4%
・ホンダ:18.6%
・ヒュンダイ:13.0%
・フォード:7.9%
・マツダ:2.6%
の順となっており、車種の広さの違いがそのまま市場での割合の差につながっている。