関光汽船、輸入貨物フェリーの「混載輸送」開始 トラック輸送と遜色ないリードタイム実現か

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関光汽船はフェリー輸送した複数荷主の輸入貨物を下関でトレーラーに混載し、東京九州フェリーで関東に一貫輸送する新サービスを開始した。CO2排出量の大幅な削減効果が見込まれる。

メリットは何か

関光汽船のウェブサイト(画像:関光汽船)
関光汽船のウェブサイト(画像:関光汽船)

 本サービスのメリットは次のとおり。

●国際物流の混乱への解決策
 新サービスでは、弊社グループフェリーを利用することにより、コロナ禍によるコンテナ輸送・航空輸送の輸送遅延や運賃高騰等の国際物流の混乱への解決策となる。

●2024年問題への解決策
 新サービスは、複数荷主が個別に輸送していた小口貨物を積載効率の良いトレーラーに混載し、さらにフェリーの無人航送を利用するため、物流業界の2024年問題の解決策となる。

●海上輸送による環境対策(CO2排出量の削減)
 新サービスのCO2排出量の削減効果は大きく、例えば、下関港から関東へトラック輸送した場合と比べて、フェリー利用の場合はCO2排出量を約70%削減できる。また、大阪港から関東へトラック輸送する場合と比較しても、新サービスではCO2排出量が約40%削減可能。

●トラック輸送と遜色ないリードタイム
 新サービスのリードタイムは、トラック輸送と遜色なく、蘇州下関フェリー・関釜フェリーの下関入港の翌々日に関東各地に配送できる。東京九州フェリーは新門司港を夜に出港するダイヤとなっており、下関に朝到着した輸入貨物を当日出港便に接続可能なため、下関到着翌々日に関東圏への配送が可能となり、トラック輸送などと比べてもリードタイムに遜色がなく、運賃水準も既存のトラック輸送水準を維持している。

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