トラック運転手のオアシス「トラックステーション」閉鎖相次ぐ ネット通販需要&ユーチューバー熱視線も、一体なぜなのか

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トラックドライバーの休憩や宿泊、情報収集などのための施設「トラックステーション」。しかし、2010年代後半ごろから閉鎖する施設が相次いでいる。一体なぜか。

自動運転の普及で危惧されるTSの未来

北海道札幌市にある「札幌トラックステーション」(画像:(C)Google)
北海道札幌市にある「札幌トラックステーション」(画像:(C)Google)

 5年後くらいの将来で考えると、高速道路の長距離トラック輸送は人が運転しない自動運転システムになる可能性がある。わが国と同じくトラックドライバーの慢性的な人手不足に悩むアメリカでは、商業トラックの高速道路における自動運転のパイロットプロジェクトがすでに実施されている。

 アメリカでは自動運転をリードしているテスラ車(完全自動運転ではなく、運転支援システム搭載車)が事故を起こして問題視されており、現時点では本当に無人で大丈夫なのかと不安になる。しかし、アメリカ物流大手のFedExはすでに人を乗せての自動運転をはじめ、来年中にも完全無人の自動運転を実現する予定だ。

 国内でも自動運転のための技術開発が急速に進捗(しんちょく)しており、国はこれから3年後をめどに高速道路でのレベル4(特定条件下における完全自動運転、最高は完全自動運転のレベル5)を実装した大型トラックでの隊列走行の実現を目指している。

 長期的に見れば、TSを開発したり拡充したりする意味はなくなってきているのかもしれない。とは言え、国内でも自動運転の開始当初は管理のために人を乗せる可能性もあるし、さらに高速道路以外での大型トラックの自動運転にはいろいろな課題もある。

 すぐにトラックドライバーの業務がなくなると言うものではない。現時点で長距離トラックに代わるものとしては、飛行機や鉄道、バス大手各社で旅客貨物混載が推進されている。今回のコロナ禍による大幅な利用者の減少がその取り組みをさらに後押ししたと言える。

 また、過疎地域の効率的な配送、CO2削減の観点からも、エリアごとに企業の枠を超えて共同で混載する地域内配送共同化の試みもある。このようにいろいろな施策は出てきているが、まだ現状では長距離トラックに依存するところは大きいと言えるだろう。

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