率直に言う 「EVか、エンジン車か」というネット論争は、本当に時代遅れで“無意味”である
自動車産業は電動化や自動運転の進展で構造変化を迎えた。販売網や工場を活かし、AIと走行データを軸にサービス収益を最大化できる企業だけが競争を制する。
既存メーカーが抱える構造的なズレ

伝統的な自動車メーカーは、
・ハイブリッド戦略
・ライフサイクル評価の最適化
といった従来の指標に固執するあまり、新たな競争領域への対応が後手に回る危険を抱えている。
年次改良やモデルチェンジのサイクルは、週単位で進化するAIの学習プロセスとはそもそも相性が悪く、開発のリズムにずれが生じてしまう。既存組織は車両の完成度を高めることには強みを持つものの、フリート全体をソフトウェアで統合的に管理する能力に欠ける点が、競争の現場では致命的に響だろうく。
資本市場はすでに、従来のOEM(自動車メーカー本体)が抱える巨大なエンジン工場や販売網を、資産としてではなく将来の負債として評価し始めている。テスラをはじめとする新興勢力との時価総額の差は、市場が組織の経路依存性に対してどれほど冷静に判断しているかを示す指標に過ぎない。
不測の事態への対応速度、そしてソフトウェアを軸に据えた組織変革を実現できなければ、かつての巨人も産業の周縁へと押しやられる可能性が高いだろう。