日本はなぜ「左側通行」なのか? “左”は世界でわずか3割――走行方向に刻まれた国家制度とインフラ選択の痕跡とは

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世界の道路の約7割が右側通行で、国によって走行方向は異なる。歴史や文化、武器や鉄道、産業の慣習が背景にあり、スウェーデンやサモアの事例は大規模変更も可能であることを示す。

国際化と交通合理化

米国の右側通行とT型フォードイメージ。
米国の右側通行とT型フォードイメージ。

 車の走行方向は、一度定まると変更に大規模なインフラ改修と周知が必要で、大きな労力をともなう。しかし、スウェーデンやサモアの事例が示すように、不可能ではない。

 国際化が進み、多くの人々が国境を越えて移動する現在、全ての国で同じ側を走行すれば、自動車製造や輸入手続きの合理化が可能になる。人々の運転感覚も統一され、交通安全の向上にもつながるだろう。

 しかし、走行側が統一されない背景には、各国の成り立ちや慣習といった現地事情が深く関わっている。簡単に合理化できない事情が存在するのだ。

 走行の左右の違いを理解することは、世界の歴史や地理、文化を知ることにもつながる。自動車の視点を通じて、世界を俯瞰する深い学びの道程でもある。

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